enpaku 早稲田大学演劇博物館

デジタルアーカイブ活動年表

デジタルアーカイブ活動年表 | Chronology of Digital Archive Activities

演劇博物館は、1995年のホームページ開設以来、文化資源を広く共有するため、情報技術などを活用しながらデジタルアーカイブの活動を積極的に行ってきました。これは、演劇博物館が、デジタルアーカイブ活動を貴重な所蔵資料の収集・保管・展示・研究という活動をささえるための重要な要素として捉えており、さらには、演劇・映像文化の振興に広く貢献してゆきたいという願いに支えられているためです。

※年表作成にあたっては、既刊の演劇博物館報、データベースの変更履歴情報、及び各種Webサイトを参考としています。特に注釈を行なっていない箇所は、データベースの変更履歴情報を参照元としています。

年度 主な事業活動・成果 データベース、その他情報公開 公開中
1995 10月 演劇博物館ホームページ開設[館報79 p12]
10月 ホームページにて「歌舞伎浮世絵画廊」エリアに厳選した61点の錦絵を掲載[館報81 p39]
1996
1997 7月1日 「錦絵検索システム(試験版)」の学内公開[館報78 p14]
12月 「錦絵検索システム」をホームページ上で学外公開[館報80 p30]
1998 学術フロンティア推進事業 アジア地域文化研究センター(※1) 5月 演劇博物館ホームページの英語版公開[館報79 p42]
1999 この年度 「インターネット検索システム研究」プロジェクトの立ち上げ[館報80 p30]
2000
2001 A.館内版「演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクション」(第一期) 4月1日 「デジタル・アーカイブ・コレクション(第一期)」の公開[館報109 p57]
この年度 A 演劇雑誌データベースを公開
この年度 A 現代演劇上演記録データベースを公開
この年度 A 貴重書(義太夫丸本・古浄瑠璃本)データベースを公開
この年度 A 映画写真データベースを公開
この年度 A 舞台写真データベースを公開[館報85 p75]
2002 21世紀COEプログラム「演劇の総合的研究と演劇学の確立」(※3)
2003 学術フロンティア推進事業 日亜・日欧比較演劇総合研究プロジェクト(※2)
2004 科学研究費助成事業(研究成果公開促進費)「データベース」(一般) この年度 「デジタル・アーカイブ・コレクション(第二期)」の検討・構築・評価作業実施[館報95 p43]
2005 B.Web版「演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクション」(第二期) 年初 デジタル・アーカイブ・コレクションの第二期システムを正式稼働[館報95 p43]
2月2日 B 雑誌『能楽』記事事項索引データベース正式公開
2月24日 B 映画フィルムデータベースを試験公開
この年度 B AV資料データベース公開
この年度 B 中国書目録データベース公開
2006 1月18日 B 近松没後浄瑠璃初演作品データベース試験公開
3月27日 B 映像芸術全文データベース(EBSCO社)を試験公開
2007 グローバルCOEプログラム「演劇・映像の国際的教育研究拠点」(※4) 7月19日 B 舞台芸術全文データベース(IBTB)を試験公開
7月19日 B 川崎九淵コレクション 目録データベースを正式公開
8月24日 B 映像芸術全文データベース(FTLI)を試験公開
9月27日 B 検閲台本データベースを正式公開(のちに「九州地区劇団占領期GHQ検閲台本データベース」となる)
この年度 「早稲田大学文化資源共通データベース」構想をもとに学内文化3機関と文化推進部が連携事業を開始[館報97 p47]
2008 4月24日 B アメリカ演劇データベースのトライアルを開始(のちに「演劇上演記録データベース」として統合)
7月16日 B 貴重書(歌舞伎台本)データベースを試験公開(のちの「歌舞伎台本データベース」)
7月16日 B 現代能狂言上演記録データベースを試験公開(のちに正式公開)
7月16日 B 近代演劇上演記録データベースを試験公開(のちに「演劇上演記録データベース」として統合)
7月28日 B 民俗芸能映像データベースを試験公開
1月15日 B 風俗資料貼込帖データベースを試験公開
1月15日 B 韓国書データベースを正式公開
3月26日 ウェブサイト「早稲田大学文化資源情報ポータル」を開設(学内文化3機関の情報が横断検索可能に)
2009 同・一般 共同利用・共同研究拠点「演劇映像学連携研究拠点」 (※5) 4月28日 B 番付データベースを試験公開(のちの「近世芝居番付データベース」)
6月11日 B 中村座日記データベースを試験公開
6月12日 B 「Film Indexes Online」を試験公開
6月21日 B 「Humanities International Complete」を試験公開
6月21日 B 「Film & Television Literature Index」を試験公開
8月20日 B 現代能狂言上演記録データベースを正式公開
10月 外部プロジェクト「想-IMAGINE」と協力し、「演劇博物館版 想-IMAGINE」を公開
2010 同・重点 4月22日 B 能楽タイムズ上演データベースを試験公開
5月26日 B 『水滸記』抄本データベースを試験公開
2011 5月25日 B 近代演劇上演記録データベースを公開(のちに「演劇上演記録データベース」として統合)
8月25日 B 演劇博物館が購読・トライアルをしていた契約データベースの公開終了
10月 10月頃 文化庁「文化遺産オンライン」にて演劇博物館のデータを一部公開
2月28日 A 杉村春子旧蔵台本データベースを館内試験公開
2012 4月11日 A 能狂言関連データベース館内試験公開
4月25日 B 貴重書(浄瑠璃本)データベースを正式公開(のちの「浄瑠璃本データベース」)
4月27日 B 本田安次蔵書目録データベースを試験公開
5月 A ポスターデータベース館内試験公開
5月8日 B 良友画報演劇・映画記事目録データベースを試験公開
5月9日 B 伊藤熹溯舞台装置図データベースを正式公開
5月23日 A 演劇博物館所蔵舞台衣装データベース館内試験公開
5月23日 A 演劇博物館所蔵舞台装置関連データベース館内試験公開
5月23日 A 演劇博物館企画展展示データベースを館内試験公開
6月1日 B 演劇上演記録データベースを試験公開
2013
2014 同・再認定 文化庁 美術館歴史博物館重点分野推進支援事業「舞台芸術・芸能関係映像のデジタル保存・活用に関する調査研究事業」(※6) 4月 演劇博物館ホームページのリニューアル[館報111 p34]
7月30日 B 幻燈データベースを試験公開
1月28日 B 浮世絵データベースをリニューアル公開(画像の高精細化)
3月11日 B 映画館プログラムデータベースを正式公開
2015 同・一般 5月 新収蔵品管理システムの導入
6月17日 B 3Dデータベースを正式公開
3月29日 B 伊藤道郎関連資料データベースを試験公開
2016
2017 C.早稲田大学文化資源データベース 6月 演博独自のデータベースから「早稲田大学文化資源データベース」へ統合[館報114 p61]
7月12日 A 草創期テレビ台本データベース館内試験公開
7月12日 A 伊藤道郎関連資料データベース(館内版)を館内試験公開
1月 「演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクション」公開終了[館報114 61]
3月23日 C 『許多脚色帳』データベース正式公開
2018 11月30日 C 演劇博物館収蔵資料デジタル化ガイドラインを公開
12月28日 C 浄瑠璃本・歌舞伎番付字形データベースを正式公開(後に『浄瑠璃丸本・歌舞伎番付字形データベース』と名称変更)
3月8日 国立国会図書館「ジャパンサーチ(仮)」へデータ連携開始(2020年8月25日に正式版へ移行)
2019 10月30日 C 『写し絵データベース』公開
10月30日 C 『幻燈販売目録データベース』公開
12月24日 C 『大正期演劇雑誌データベース』公開
2月5日 C 『企画展『演劇人 坪内逍遙』データベース』公開
3月25日 C 『成人映画チラシ・プレスシート資料データベース』公開
2020 Japan Digital Theatre Archives 7月17日 C 『その他資料データベース[演劇博物館]』公開
2月23日 デジタルアーカイブ Japan Digital Theatre Archives(JDTA)公開
3月5日 C 『演劇博物館館報 目次データベース』公開
2021 4月8日 C 『演劇博物館 活動記録データベース』公開
4月30日 C 『戯曲データベース(EPAD事業・Japan Digital Theatre Archives)』公開
6月22日 C 『安田文庫貼込帖データベース』公開
7月7日 C 『IIIF対応資料データベース(演劇博物館)』公開
2022 文化庁 大学における文化芸術推進事業「舞台公演記録のアーカイブ化のためのモデル形成事業」(※7) 6月30日 C 『日本舞台芸術オーラル・ヒストリー・データベース』公開
7月4日 C 『坪内逍遙作上演劇材料貼込帖データベース』公開
11月29日 C 『新型コロナウイルスと演劇年表データベース』公開
2023 12月14日 C 『立正活映データベース』公開
  • ※1:演劇博物館が,演劇学・美術史学・考古学の3分野にわたる共同研究を推進する学術フロンティア推進拠点のうちのひとつとして活動
  • ※2:アジア地域文化研究センターでの研究成果を踏まえ,装いを新たに再出発した研究プロジェクト。演劇資料に対するテキスト研究とデジタル化における「見せ方」の研究などが行われた。
  • ※3:演劇博物館と文学研究科芸術学専攻を中核とした「演劇研究センター」を設立。演劇学を独自の学問分野として確立し,文学や芸術諸学とも連携した新しい研究のあり方について追求した。設置した4分野の研究コースのうち,「アーカイブ構築研究コース」ではデータベース構築に関する研究が行われた。
  • ※4:21世紀CEOプログラムの活動を受け,さらに大規模な国際的演劇教育研究拠点の構築が目的とされた。世界的規模での演劇研究が発達する基盤が構築されつつあるという方向性をさらに推し進めるため,演劇研究と映像研究とを含めた,研究6分野のコースが設置された。
  • ※5:演劇映像学分野の研究者や研究機関と連携し,演劇博物館に蓄積された研究資産を活用した学術研究を行い,その研究成果やデジタルアーカイブの公開などによって演劇映像学および諸分野発展のための活動を行う。
  • ※6:舞台芸術・芸能関係の記録映像に適した保存媒体や保存方法を見いだし,デジタル化と長期保存の方法について,活動時点での実現可能方針を出すための活動を行なった。
  • ※7:舞台芸術のデジタル・アーカイブの構築と利活用を担うアートマネジメント人材の育成を目的とした事業を実施。