enpaku 早稲田大学演劇博物館

オンライン企画

早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点

オンライン上映会+トーク「新派映画の声と音:演劇博物館所蔵作品『うき世』を事例に」

大正時代の日本映画は現在ほとんどが失われている。演劇博物館所蔵の新派映画『うき世』(1916年)は多くの部分が残っているという点で奇跡的な存在ともいえる。だがこの時期の日本映画は台詞字幕もなく、映像だけをみても内容が理解できるものではない。しかも現存フィルムには繋ぎ間違いも含まれている。そうしたなかで、動策の上映機会はこれまで滅多になかった。
こうしたなか、近年、演劇博物館の貴重な映像資料の利活用の可能性を開拓する事業を進めている演劇映像学連携研究拠点では、演劇博物館の2021年秋季企画展「新派 SHIMPA――アヴァンギャルド演劇の水脈」を機に、新派映画『うき世』(1916年)の新たな上映用素材の制作を行った。
そこで今回、改めて考証を加えてデジタル化された映像素材でフィルムのつなぎ間違いを修正し、活動写真弁士の片岡一郎氏、および劇団新派の邦楽担当である堅田喜三代氏にパフォーマンスの収録を依頼した。この映像は、秋季企画展のあいだ演劇博物館1階の京マチ子記念特別展示室で上映してきたが、今回この成果を広く紹介すべく『うき世』のオンライン上映会を実施する。上映後には片岡氏、堅田氏に収録に関連したトークに参加いただき、この時代の新派映画の上映に関する面白さや課題をお話いただく。

日時 2022年3月1日(火)14:00~16:10
会場:オンライン
参加無料・事前予約制
予約期間:2月28日(月) 9:00まで
主催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
   奨励研究6「大正期東京における映画配給網の基礎的研究」(柴田康太郎)
共催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点

【3月4日更新】
たくさんのご要望をいただいたため、事前登録制(~3/11 23:00)にて
『うき世』封切日の3/12(土)より3/16(水)まで、期間限定のアーカイブ公開を行います。

詳細・申込については、以下の演劇映像学連携研究拠点ウェブサイトのイベントページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/prj-kyodo-enpaku/activity/2022_0301.html

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