「旧劇映画の声と音 演劇博物館所蔵作品『雷門大火 血染の纏』を事例に」
大正期の日本の映画館では、サイレント映画が歌舞伎や新派の舞台を模倣するようにして上映されていた。各映画館では、声色弁士と呼ばれる複数の語り手たちが舞台役者の声色や口調を真似て登場人物の声を当て、邦楽奏者は舞台の伝統そのままに囃子鳴 物を演奏していたのである。しかしこのような演劇の慣習を踏まえた上映方法は、現代のサイレント映画の上映時には様々な事情から実現されることがない。この企画では、歌舞伎役者の中村京蔵氏、および劇団新派で鳴物を担当する堅田喜三代氏らに協力いただき、演劇博物館所蔵のサイレント映画『雷門大火 血染の纏』(1916)の「再現」上映を試み、映像を収録後のトークと併せて期間限定でオンライン公開する。
配信期間 2022年12月28日(水)17:00 ~ 2023年1月31日(火)23:59
主催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点
共催:科学研究費特別研究員奨励費「サイレント期の札幌における地方映画興行と映画配給網の研究:九島資料を中心に」(研究代表者・柴田康太郎)
詳細については、以下の演劇映像学連携研究拠点ウェブサイトのイベントページを
ご覧ください。
https://www.waseda.jp/prj-kyodo-enpaku/activity/2022_1228.html