第一弾出演:神田伯山
河竹黙阿弥は、実は落語や講談といった寄席芸と縁の深い作者でした。現在でも人気の「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」(通称「河内山と直侍」)をはじめ、出世作となった「鼠小紋東君新形(ねずみこもんはるのしんがた)」(通称「鼠小僧」)や、本人が会心作の一つとしていた「勧善懲悪覗機関(かんぜんちょうあくのぞきからくり)」(通称「村井長庵」)等の作品は講談の演目を題材としています。また、近代落語の祖である三遊亭円朝とは幕末期に流行した「三題噺の会」の同人仲間で、お互いに刺激を与えあっていたことも知られています。黙阿弥の作品について考えるうえで、寄席芸との関連は非常に重要であると言えます。講談、落語の実力者を呼び、黙阿弥に縁のある演目を口演していただきます
第一弾
講談界待望のスターにして、長編物口演の旗手としても知られる六代目神田伯山師を招き、黙阿弥に所縁ある演目を口演していただきます。実演の鑑賞を通じて、同じ題材が歌舞伎と講談になった際、どのような所が共通し、どのような所が異なるのか、それぞれの表現の違いや面白さなどについて考えて頂ければと思います。
日時:11月16日(木)18:00~20:00(開場17:00)
会場:大隈記念講堂大講堂
出演:神田伯山
今岡謙太郎(武蔵野美術大学教授)
児玉竜一(演劇博物館館長)
※学生優先・要予約・無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
申込み期間:10月12日(木)16:00~11月8日(水)17:00
結果発表:11月10日(金) ※定員を超えた場合抽選
【申込みを締め切りました】
第二弾
講談界若手の本格派である一龍斎貞橘師と、古典落語の名手である三代目桂藤兵衛師の二人を招き、黙阿弥に関連する演目を口演していただきます。
貞橘師に口演していただく「馬方問答」から「鉢木」は、黙阿弥の作品「小春宴三組杯觴こはるのえんみつぐみさかずき」にほぼそのまま取り込まれています。世話物作者と思われがちな黙阿弥が、時代物の講談を題材にして書いた数少ない例といえます。
また藤兵衛師には三遊亭円朝作「粟田口霑笛竹あわたぐちしめすふえたけ」のうち「佐賀町河岸」を口演していただきます。黙阿弥と円朝はともに「粋狂連」という三題噺のサークルに所属しており、近年では二人の作品における影響関係が明らかになりつつあります。円朝作の長編人情噺である本作にも黙阿弥作品との関連が見出せます。
口演を通して落語講談それぞれの特色と、黙阿弥と寄席芸また歌舞伎全般と寄席芸との繋がりについて考えていきたいと思います
日時:2024年1月19日(金)18:00~20:15(開場17:30)
会場:大隈記念講堂大講堂(小野記念講堂より変更)
出演:一龍斎貞橘
三代目桂藤兵衛
今岡謙太郎(武蔵野美術大学教授)
児玉竜一(演劇博物館館長)
演目:一龍齋貞橘 「馬方問答」から「鉢木」
桂藤兵衛 三遊亭円朝作「粟田口霑笛竹」より「佐賀町河岸」
※要予約・無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
申込み期間:12月11日(月)12:30~2024年1月10日(水)17:00
結果発表:2024年1月12日(金) ※定員を超えた場合抽選
【申込みを締め切りました】
※当日券について
若干の用意がございます。
当日、会場受付までお越しください。
当日券でご入場の方は、事前申込者の入場後となりますのでご了承ください。
当日券が終了した場合、ご入場できませんのでご了承ください。
【注意事項】
〇人数制限を解除してのご案内となります。ご心配な方はマスク着用をお勧めいたします。
〇当選者には参加券を送付いたします。参加券に記載の指示に従ってください。
〇イベント当日は、ご自宅にて検温を行っていただき、37.5度以上の発熱、その他風邪の症状
のある方は、参加を見合わせてください。
〇行政の指導、今後の感染状況や兆候等を踏まえて早稲田大学が大学内の施設の使用を制限する
判断を行った場合等には、イベントを中止や延期とさせていただく場合もございます。
※イベントは広報のため写真・動画撮影を行い後日公開する場合があります。予めご了承のうえお越しください。
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第二弾出演:桂藤兵衛
第二弾出演:一龍齋貞橘