会場:小野記念講堂
定員:200人
出演:三浦基(地点代表/演出家)
聞き手:佐々木敦(早稲田大学文学学術院教授)
参加無料・予約不要
主催:早稲田大学演劇博物館 早稲田大学演劇映像学連携研究拠点
フェスティバル/トーキョー12で初演され、今秋再演が決定している地点『光のない。』。
ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化したこの作品は、初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。初演から2年が経った今、この作品を再演するのはなぜか。初演の映像を紹介しながら、地点の演出家・三浦基自身が改めて『光のない。』について、演劇が背負うべきアクチュアリティとリアリティの在り処について、語ります。
エルフリーデ・イェリネク Elfriede Jelinek
詩人、小説家、劇作家。1946年オーストリア生まれ。ビューヒナー賞をはじめ数々の賞を受賞。小説『ピアニスト』は2001年にミヒャエル・ハネケによって映画化され、同年カンヌ映画祭でグランプリを受賞した。2004年、「豊かな音楽性を持つ多声的な表現で描いた小説や戯曲により社会の陳腐さや抑圧が生む不条理を暴いた」功績により、ノーベル文学賞を受賞。2011年12月、自身のウェブサイトに『光のない。』を発表。
三浦基 Motoi Miura
地点代表、演出家。1973年生まれ。1999年より2年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在する。帰国後、地点の活動を本格化。2007年より〈地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演〉に取り組み第三作『桜の園』で文化庁芸術祭新人賞受賞。2011年度京都市芸術新人賞ほか受賞多数。2013年、京都にアトリエ「アンダースロー」をオープン。著書に『おもしろければOKか?現代演劇考』(五柳書院)。最近の主な作品に、ブレヒト作『ファッツァー』、ドストエフスキー原作『悪霊』など。
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