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「恋愛」という翻訳語が生まれた明治期以来、知識人の間で「新しい思想」として論じられた恋愛は、昭和初期にかけて、より広い人々の日常生活へと浸透していきました。ほぼ同時期、 日本映画は、トーキーの採用などの大きな革新を経ながら産業として発展し、「千変万化する恋」をスクリーンに映し出してきました。
本展では、演劇博物館が所蔵する多彩な資料を中心に、日本のロマンチック・コメディ映画が綴った恋の軌跡をたどります。新婚夫婦が抱える日常の葛藤と喜び、都市文化のなかで花開くモダンガールの恋模様、戦中の抑圧から解き放たれた若者の自由恋愛、さらに型破りなヒロインを軸に展開する恋の顛末まで―。モダニズムの到来、戦争と終戦、 高度経済成長といった日本の近現代史の歩みとともに変化してきた恋のかたちを一堂に展示することで、恋愛観や家族観の変容、戦争や敗戦を契機とするジェンダー観の再編など、恋愛や結婚を取り巻く社会風俗や価値観の変遷を浮かび上がらせます。
あわせて、近年、動画配信サービスなどを通して親しまれている東アジアの映画やドラマにも目を向け、ロマンチック・コメディが今日、いかにトランスナショナルな広がりのなかで受容されているのかもご紹介します。
笑いとときめきに満ちた数々の恋のかたちを、 ぜひ会場でご堪能ください。
- 会期:2026年5月15日(金)~8月2日(日)
- 開館時間:10:00〜17:00(火・金曜日は19:00まで)
- 休館日:2026年5月27日(水)、6月3日(水)・17日(水)、7月1日(水)・15日(水)
- *日程は都合により変更する場合がありますので、最新情報は当館ホームページをご確認の上、ご来場ください。
- 入館無料
- 会場:早稲田大学演劇博物館2階 企画展示室Ⅰ・Ⅱ・特設ギャラリー
- 主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点

『彼を繞る五人の女』(阿部豊、 1927年)脚本

『お嬢さん』(小津安二郎、1930年)帝国館パンフレット
『お嬢さん』©1930 松竹

『マダムと女房』(五所平之助、1931年)主題歌楽譜
『マダムと女房』©1931 松竹

『私をスキーに連れてって』(馬場康夫、1987年)穂積和夫作ポスター原画
SETSUKO HOZUMI氏蔵


