会期:2015年10月8日(木)- 12月22日(火)
休館日:10月21日、11月6日、11月18日、12月16日
会場:六世中村歌右衛門記念特別展示室
入館無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
『羅生門』、『雨月物語』、『地獄門』といった作品によって海外の映画祭で数々の賞を受賞し、「グランプリ女優」として知られた世界的映画女優・京マチ子。本企画展では、出演した全100作品のうち、選りすぐりの貴重資料を一挙に展示する他、演劇博物館に寄贈されたトロフィー、プライヴェート写真、そして可憐な芸者を演じたハリウッド映画『八月十五夜の茶屋』(1956)にまつわる貴重な資料を公開します。
京マチ子プロフィール
1924年(大正13年)3月25日、大阪生まれ。大阪松竹歌劇団(OSK)のレヴュー・ダンサーとして活躍していたところをスカウトされ、1949年に大映に入社した戦後派のスター女優。日本人離れした豊満な肉体を持ち、敗戦後の解放的な風俗の中で、アプレ、パンパンなどの社会的現象を体現する役を多く演じ、一気にスターダムを駈け上った彼女は「肉体派女優」と呼ばれた。デビューしてまもなく『羅生門』(黒澤明監督、1950年)がヴェネツィア国際映画祭でグランプリを獲得したのをはじめ、その後の巨匠たちとの作品も次々と国際映画祭で賞を受賞したことから「グランプリ女優」として国際的な人気も博した。ヴァンプ系の役柄で肉体的な官能美と現代的な力強さを映し出すと同時に、スクリーンから発せられる古典美は多くの観客を今もなお魅了し続けている。
展示内容(予定)
・京マチ子出演全100作品の関連資料
(ポスター、スチル、ロビーカード、台本、パンフレット、映画雑誌など)
・ハリウッド映画『八月十五夜の茶屋』(The Teahouse of the August Moon, 1956)関連資料
・プライヴェート写真
・寄贈資料
(受賞トロフィー、記念品、京マチ子人形、暖簾など)
毎日映画コンクール女優演技賞(1950年)トロフィー
『八月十五夜の茶屋』出演感謝状
暖簾