日時:2017年3月9日(木)13:30-17:00(13:00 開場)
会場:早稲田大学 小野記念講堂
定員:200人 ※事前申込制
参加無料
主催:一般社団法人 日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム
共催:文化庁、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
《お問い合わせ、お申し込みについて》
https://www.nkac.jp/
今年度も脚本アーカイブズをめぐり様々な研究が展開しています。国立国会図書館で公開中の脚本2万7千冊のうち約3000冊がデジタル化されました。さらにデジタルコレクションに掲載中の約30作品が全国700館以上の図書館送信参加館にてデジタルで見られるようになりました。脚本のデジタルアーカイブサイトの第3弾として「永六輔バーチャル記念館」が7月7日Web上でオープン予定です。脚本アーカイブ活動を進める中、映像や撮影当時の写真など貴重な資料が発見されます。脚本アーカイブの未来とともに過去の貴重な映像・資料の保存を皆様と共に考えたく、下記のようなシンポジウムを開催いたします。
第1部 トークショー「映像と共に脚本をたのしもう」
放送番組は出演者、演出家、プロデューサー、音楽、美術、技術という様々なスタッフが一つになって創り上げる総合芸術です。オーケストラの指揮者のように演出家がタクトを振る楽譜が「脚本」です。映像を参照しながら脚本(ホン)ではどのように描かれているのか?
「夏目漱石の妻」「太平記」「親父の背中」の脚本家を招き、映像と脚本を対比しながら舞台裏を語っていただきます。
語り手:池端 俊策(脚本家)
聞き手:岡室 美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)
第2部 パネルディスカッション「デジタル脚本と映像アーカイブの可能性」
1980年以前、ビデオが上書き使用され残存している映像が少ないのが現状です。さらに生放送時代には番組を保存するため、テレビの画面を16ミリのフィルムで撮影する「キネコ」という媒体を使用していました。現在、放送局に残っていない映像が「キネコ」や家庭用ビデオで脚本家や出演者・スタッフの元に個人的に残されています。脚本のアーカイブズ活動と共に、映像アーカイ・の可能性について、様々な視点から討論いたします。
パネラー:今野 勉(演出家、放送人の会会長)/ 福井 健策(弁護士、日本大学藝術学部特任教授)/ 高野 明彦(国立情報学研究所教授)/丹羽 美之(東京大学大学院情報学環准教授)
司 会:吉見 俊哉(東京大学大学院情報学環教授)