写真:井出精児
司会(敬称略):桑原茂夫(詩人・アリス研究家)
舞踏集団・大駱駝艦主宰の舞踏家として国内外で活躍する麿赤兒氏。人形作家として世界的にも高い評価を受ける四谷シモン氏。
ふたりはかつて唐十郎氏の状況劇場でともに俳優として立ち、時代を切り裂いてきました。それから40年余、ふたりのよき理解者たる桑原茂夫氏を司会に迎え、70年代から現在に至るおふたりの活動を縦横無尽に語っていただきます。
日時:2017年6月9日(金)19:00-(18:30 開場)
会場:新宿高野本店ビル6階 特設会場
定員:80人 ※事前申込制
参加無料
定員に達したため、応募は終了しました
【注】ご参加にあたっては、こちら(FAQリンク)をお読みください。
※会場準備のため、17:30に閉室いたします。18:30の開場時間までご入場いただけませんので、ご来場の際はご注意ください。
麿 赤兒(まろ・あかじ)(大駱駝艦主宰・舞踏家・俳優)
1943年奈良県出身。64年より舞踏家土方巽に師事。その間唐十郎と出会い、状況劇場に参加。唐の「特権的肉体論」を具現する役者として、その怪物的演技術により演劇界に多大な影響を及ぼす。72年に舞踏集団「大駱駝艦」を旗揚げし、舞踏に大仕掛けを用いた様式を導入。天賦典式(てんぷてんしき)と名付けたその手法は、国内外問わず大きな話題となり、「BUTOH」の名が世界のダンスシーンを席巻する。舞踏家・俳優・振付家・演出家としてあらゆるジャンルを越境し、舞台芸術の分野で先駆的な地位を確立している。74年、87年、96年、99年、2007年、13年舞踊批評家協会賞受賞。06年文化庁長官表彰受賞。13年ダンスフォーラム賞・大賞受賞。16年東京新聞制定舞踊芸術賞受賞。大駱駝艦創立45周年公演「超人」「擬人」を9月28日〜10月8日世田谷パブリックシアターにて上演し、11月には1か月のフランスツアーを行う。
四谷シモン(よつや・しもん)(人形作家・俳優)
1944年東京生まれ。10代から人形をつくりはじめる。また10代後半から、新宿のジャズ喫茶などで、金子國義、コシノジュンコらと交友。65年、ベルメールの作品を知り球体関節人形制作にめざめる。66年、唐十郎と出会う。67年から71年にかけて状況劇場公演に出演。この間、新宿西口事件、天井桟敷との乱闘事件に遭遇。73年、澁澤龍彦のオマージュのもと人形の初個展開催。2000年~01年にかけてと、14年に全国の美術館で巡回展開催。エコール・ド・シモン主宰。著作に『人形作家』(講談社現代新書)など。
桑原茂夫(くわばら・しげお)(詩人・アリス研究家)
1943年生まれ。60年代後半に河出書房新社を経て思潮社へ。「現代詩手帖」の編集を任され、70年には林静一と赤瀬川原平による幟(表紙)を立て、ただひたすらに突っ走り、詩壇の顰蹙を買いまくったものの、さまざまなジャンルの過激な表現者たちとの出会いもあって、泉鏡花やルイス・キャロル(アリス)を浮かび上がらせる荒業に挑むこともできた。現在、あえて個人誌『月あかり』を刊行中。