会場:早稲田大学 小野記念講堂
定員:200名
参加無料・予約不要
<第1部>
演じられた坪内逍遙・澤田正二郎
*映像上映「澤田正二郎物語」ほか
【解説】 羽鳥隆英(演劇博物館助手)
<第2部>
はるかなる師弟 逍遙・澤正と新国劇
【お話】 笠原 章(劇団若獅子代表)
【聞き手】児玉竜一(演劇博物館副館長)
坪内逍遙が演劇の実践運動に乗り出した文芸協会は、多くの演劇人を輩出しました。のちに新国劇の創設者となった、澤田正二郎(1892-1929)もその一人です。島村抱月と松井須磨子の芸術座に参加したのち脱退、1917年(大正6)に新国劇を旗揚げした澤田正二郎は、辛苦の末に人気劇団の地位をかちとり、演劇界の風雲児として活躍します。坪内逍遙との師弟関係はその後も続き、大正13年には早稲田大学の大隈庭園で野外劇を上演しています。演劇博物館との因みも深く、演博創設への個人出資者としては、第一位が逍遙、第二位が澤田正二郎となっています。
今秋の企画展示「寄らば斬るぞ――新国劇と剣劇の世界」にも因み、今年の逍遙祭は、坪内逍遙と澤田正二郎を取り上げます。映画・演劇の世界の登場人物としても描かれた逍遙・澤正の姿を紹介し、あわせて、新国劇の衣鉢を継ぐ笠原章氏から、辰巳柳太郎・島田正吾の想い出を通して澤田正二郎への思いをうかがいます。