映像の世紀と呼ばれた20世紀において、マイノリティの存在は主流文化の影に埋もれてきました。近年、そのような不可視の歴史に光を当て、公開する試みが海外の博物館で行われています。本シンポジウムでは、サンフランシスコのGLBT歴史博物館と京都大学から専門家をお招きし、クィアな記憶をアーカイブ化された映像メディアからどのように発掘し、展示していくかについて検討していきます。
日時:2019年1月18日(金)17:00-19:30(16:30 開場)
会場:早稲田大学 小野記念講堂
登壇者:ストゥ・マダックス(映画監督、GLBT歴史協会評議員)、ミツヨ・ワダ・マルシアーノ(京都大学大学院文学研究科教授 映像・メディア学)、久保豊(早稲田大学演劇博物館助教 映像)
定員:200人 ※要事前予約・先着順 日英同時通訳付
参加無料
お申し込み:11月21日(水)10:00よりウェブサイトにて受付開始
応募締切:2018年12月26日(水)17:00
【応募期間は終了しました】
主催:早稲田大学演劇博物館、新宿から発信する「国際演劇都市TOKYO」プロジェクト実行委員会
助成: 平成30年度 文化庁「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」
協力:GLBT歴史博物館、京都大学
※記録・広報等のため、イベントの写真撮影・録画・録音を行います。
17:00 Opening
17:05 Screening
『Reel in the Closet Educational Version』(ストゥ・マダックス監督、2015年、25分)
LGBTQの人々が撮影したホームムービーは故意に廃棄されることがしばしばあります。本作は、古くは1930年代から現存する何百ものホームムービーの中から最高の瞬間をつなぎあわせ、LGBTQの人々が暮らした過去の日常を明らかにします。
公式HP:https://www.theclowdergroup.com/reelinthecloset
17:35 Presentations
ストゥ・マダックス Stu Maddux
映画監督、GLBT歴史協会評議員
「私たちの物語をつなぎとめる─過去の私的映像を用いて現在の私的物語を守る」
Saving Our Stories: Using Personal Moving Images from the Past to Save Our Personal Stories Now
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ Mitsuyo Wada-Marciano
京都大学大学院文学研究科教授(映像・メディア学)
「Boys’ Love の行方─アーカイブから消えた? ジェンダー図書」
Where Has All the “Boys’ Love” Gone?: Why Books on BL Are Vanishing from the Library Shelves?
久保豊 Yutaka Kubo
早稲田大学演劇博物館助教(映像)
「クィアな過去を求めて─演劇博物館をクルージングする」
In Search of the Queer Past: Cruising the Tsubouchi Memorial Theatre Museum
18:45 Round Table/Q&A
19:25 Closing
※プログラムの一部を変更することがあります。ご了承ください。
『Reel in the Closet』(作品本篇から抜粋)
ストゥ・マダックス Stu Maddux
映画監督、GLBT歴史協会評議員
Award-winning Producer/ Director, National Advisory Council Member of GLBT Historical Society
ミツヨ・ワダ・マルシアーノ Mitsuyo Wada-Marciano
京都大学大学院文学研究科教授(映像・メディア学)
Professor of Transcultural Studies/Media Culture, Graduate School of Letters, Kyoto University
久保豊 Yutaka Kubo
早稲田大学演劇博物館助教(映像)
Assistant Professor of Film Studies, The Tsubouchi Memorial Theatre Museum, Waseda University