『シェイクスピアの16枚の肖像画』から
『何櫻彼櫻銭世中』(さくらどきぜにのよのなか)は、1885(明治18)年大阪戎座で、『ヴェニスの商人』を大阪を舞台に翻案して上演された日本で最初のシェイクスピア劇です。明治大学シェイクスピアプロジェクト出身俳優がこれをリーディングで再現します。
【第一部】解説
『何櫻彼櫻銭世中』と明治日本のシェイクスピア
講師:井上優(明治大学文学部准教授)
【第二部】公演
読上歌舞伎『何櫻彼櫻銭世中』
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テキスト:宇田川文海(大阪朝日新聞 1885年掲載)
演出:新井ひかる(Triglav)、西村俊彦
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脚色:西村俊彦
演出助手:小川結子
補綴/監修:井上優(明治大学)
制作:長谷川きなり
製作:MSPインディーズ・シェイクスピアキャラバン
協力:明治大学学部間共通総合講座「シェイクスピアの現代的魅力」明治大学シェイクスピアプロジェクト
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出演:西村俊彦、浦田大地(かたり部)、岡本摩湖、菅野友美(Triglav)、依田玲奈、小川結子、宮津侑生、高橋拓己(Willow’s)、西山斗真、柳沼拓也(Willow’s)
日時:2019年5月25日(土)14:00-16:00(13:30 開場)
会場:早稲田大学小野記念講堂
定員:200人
参加無料・予約不要
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
文字通訳、手話通訳、場内誘導、座席、お子様連れでの参加等をご希望の方は、5月18日(土)までに、ご希望の内容をメールにてお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。
E-mail:enpaku-event★list.waseda.jp (★を@に変えてお送りください)
MSPインディーズ・シェイクスピアキャラバン
2016年、明治大学シェイクスピアプロジェクトの出身者らを中心に結成。正式名称は「明治大学シェイクスピアプロジェクト出身者によるシェイクスピアともっともっと遊びたいキャラバン隊」であり、シェイクスピアを題材とし、自由に遊ぶことをテーマとしている。
井上優(いのうえ・まさる)
明治大学文学部准教授。専門分野は演劇学、西洋演劇史。特にシェイクスピアを中心とする近代の演劇の表現モードの変遷を研究。近年は演劇人としての岩田豊雄の業績の再評価を複数の機会で行ってきている。また、明治大学シェイクスピアプロジェクトをコーディネーターとして統括・指導をしている。
最近の論文に、「獅子文六(岩田豊雄)における身体―『青春怪談』(1954年)に見る不安定な性―」(『西洋比較演劇研究』2018年17巻1号)、編著書に『シェイクスピアと日本』(編著、風間書房、2015年)など。