
休館日:11/3(木)、11/23(水)
会場:演劇博物館企画展示室Ⅱ
入館無料
清朝末期から中華民国にかけて、中国では旧来の伝統演劇に変わる新しい演劇を求め、試行錯誤を重ねてきました。1910年代に文明戯とも呼ばれた当時の“新劇”は、日本に留学していた中国人留学生たちにより始められたと言われています。彼らは当時の日本の新派劇を手本とし、それを本国に持ち帰り中国の新劇の礎を築いたのです。
文明戯は1914年にピークを迎え、その後は五四新文化運動の影響を受けて西洋演劇の受容に向かいます。しかし近代劇としての“新劇”を実際の舞台に表現し、それを受け入れる観客層が育つまで1920年代半ばまで待たなければなりませんでした。
今回の展覧会では、当時演劇活動に従事した中国人留学生たちの作品や写真からその足跡を辿り、中国の近代演劇の歩みを回顧します。