大正13年(1924)6月、築地小劇場が誕生しました。新劇初の本格的な常設の専用劇場であり、同劇場の専属の劇団名でもあります。新劇の父ともよばれる小山内薫を軸に生まれたこの劇団は、実験的な公演を次々に手掛け、数々の優れた作品を世に送り出しました。築地小劇場からは、戦前から戦後の演劇界を支えた俳優や劇作家、スタッフなど多くの人材も輩出されています。築地小劇場創設100年にあたる記念の年に、演劇博物館所蔵の新劇関連資料を一堂に展示します。
また新劇は、多面的な演劇ジャンルであり、演劇のみならず文学・芸術・音楽・出版・放送などさまざまな文化領域と関わりを持っています。今回はエンパクコレクションから、演劇という枠組みにとらわれず、新劇の持つ幅広い世界についてもご紹介します。新劇とはどのような演劇だったのか、その長い歴史を振り返りつつ、「新劇の20世紀」を改めて考える契機としたいと思います。
会期:2024年10月3日(木)〜2025年1月19日(日)
開館時間:10:00-17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:2024年10月23日(水)、11月1日(金)、11月4日(月・祝)、11月6日(水)、11月20日(水)、12月4日(水)、12月18日(水)、12月26日(木)〜2025年1月5日(日)、1月15日(水)
会場:早稲田大学演劇博物館 1階 六世中村歌右衛門記念特別展示室・2階 企画展示室I・II
入館無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
※日程は都合により変更する場合がありますので、最新情報は当館ホームページをご確認の上ご来場ください。
▼関連イベント
「築地小劇場100年―新劇の20世紀―」展示 関連イベント
築地小劇場100年と文学座ー文学座「摂」上演にちなんで―
日時:10月11日(金)18:30-20:15
会場:小野記念講堂
出演:新橋耐子・原康義・富沢亜古・荘田由紀(文学座)/大笹吉雄(演劇評論家)・児玉竜一(演劇博物館館長)
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
共催:文学座
※詳細はこちら
https://enpaku.w.waseda.jp/ex/19293/
「築地小劇場100年―新劇の20世紀―」展示 関連イベント
築地小劇場100年と俳優座
―劇団俳優座80周年と俳優座劇場70年の歴史をふりかえって―
日時:11月29日(金)18:00~19:45(開場17:30)
会場:大隈記念講堂小講堂
出演:岩崎加根⼦・中野誠也・塩⼭誠司・⻫藤淳・瑞⽊和加⼦・野々⼭貴之(劇団俳優座)/⼤笹吉雄(演劇評論家)・児⽟⻯⼀(演劇博物館館⻑)
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
共催:劇団俳優座
※詳細はこちら
https://enpaku.w.waseda.jp/ex/19573/
小山内薫デスマスク(ブロンズ)
築地小劇場第1~4回定期公演ポスター
築地小劇場外観
築地小劇場創立当時の葡萄マーク
「海戦」(坂本万七撮影)
伊藤熹朔舞台装置図「横面をはられる彼」
「横面をはられる彼」(坂本万七撮影)