会期:2021年3月1日(月)~8月6日(金)
開館時間:10:00-17:00(火・金曜日は19:00まで)
会場:早稲田大学演劇博物館 3階 常設展/近現代
入館無料
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▼展示構成
・安野光雅と芝居の世界
・江戸から明治へ―― 黙阿弥を描く
・新劇開幕の「銅鑼」を聴く
・小沢昭一としゃぼん玉座
・忠臣蔵」の受容と変奏
・こまつ座の仕事
・松岡和子とシェイクスピア全訳
▼プロフィール
安野光雅(あんの・みつまさ)
1926年島根県生まれ。68年最初の絵本『ふしぎなえ』以降、独特のユーモアにあふれ、情感豊かな水彩画を次々に発表。国際アルゼンチン賞、菊池寛賞などを受賞。井上ひさしとの共作『ガリバーの冒険』ほか絵本多数。井上作品での宣伝美術はしゃぼん玉座、こまつ座の旗揚げ公演『頭痛肩こり樋口一葉』から近年の『父と暮せば』『母と暮せば』など多数。2020年12月24日逝去。
井上ひさしの芝居の場合は〔中略〕そのポスターは、台本ができないうちから描かねばならない。劇場の確保、出演者の確保、調整、印刷の期間、などの理由からそうなる。これはきびしい条件であり、また、絵をかくものの言い逃れにもなる。「だって、台本ができていないんだから」……と。
だから、井上ひさしの芝居のポスターは、おもしろい。
(安野光雅「ポスターはパズル」『安野光雅のポスター』岩崎書店、1998)
およそ、芝居というものはそういうものらしい。井上さんの場合だけではない。だからポスターにあたり外れができるが、まあどうもそこは許していただくほかない。
(安野光雅「ポスターはパズル」『安野光雅のポスター』岩崎書店、1998)