enpaku 早稲田大学演劇博物館

企画・特別展

早稲田大学演劇博物館 企画展

二世 市川左團次展-生誕130年・没後70年によせて-

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会期:2010年10月19日(火)- 2010年12月5日(日)
休館日:11月3日(水)、11月23日(火)
会場:演劇博物館企画展示室Ⅰ
入館無料

二世市川左團次(明治十三年~昭和十五年)は、初代左團次の長男で、常に演劇革新の先頭に立って活動した歌舞伎俳優でした。「毛抜」、「鳴神」などの歌舞伎十八番の復活上演に力を注ぎ、のちに新歌舞伎と呼ばれるようになった「修禅寺物語」、「元禄忠臣蔵」などの新しい歌舞伎作品も積極的に上演しています。さらに、小山内薫と提携して、自由劇場という新劇の活動も盛んに行いました。また、生涯に二度の洋行を経験し、二度目の昭和三年には、ソヴィエトにて初の歌舞伎海外公演を成功させました。
 しかし、年月を経るとともに、二世左團次に対する記憶が人々から遠くなりつつあります。今年は、二世左團次が没してから七十年の記念の年にあたります。当館所蔵の衣裳や書き抜きをはじめ、左團次愛用の鏡台や草履、袴といった品々、加えて、ソヴィエト公演記録貼込帖は、左團次一座の動向をソヴィエト側がまとめ、アルバムとして左團次に贈呈した貴重な資料です。今回展示する思い出の品々や資料から二世左團次演劇の輝いた時代を振り返ります。

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