豊竹呂太夫・鶴澤清介「袖萩祭文」 に挑む!
『奧州安達原』は、奧州安倍氏による独立国樹立の夢を描く、近松半二初期の傑作。「袖萩祭文の段」はその中心となる三段目切。贋勅使に化けて潜伏する安倍貞任と、それを見顕す源義家。夫の素性を知らない貞任の妻袖萩と娘お君による、雪の中の無惨な漂泊。謀略と恩愛の交錯する果てに、古今の英雄貞任を泣かしむる壮大な運命の綾を描きます。
日時:2022年6月24日(金)18:30~20:30予定(開場17:45)
会場:大隈記念講堂大講堂
出演:六代目豊竹呂太夫(太夫)、鶴澤清介(三味線)
聞き手:児玉竜一(早稲田大学演劇博物館副館長)
内容:素浄瑠璃『奥州安達原』より袖萩祭文の段
アフタートーク
主催:株式会社コテンゴテン
共催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
参加費:一般(1階席限定300席) 3,500円(税込・チケット郵送料含む)
学生(2階席限定200席) 無料
申込み期間:2022年5月16日(月)10:00~6月15日(水)17:00
六代目豊竹呂太夫(ろくだいめ・とよたけ・ろだゆう)
昭和四十二年三代竹本春子太夫に入門、祖父十代豊竹若太夫(人間国宝)の幼名の豊竹英太夫と名のる。人間国宝であった祖父・豊竹若太夫の血と、師匠・竹本越路太夫の芸を受け継ぎ、早くから期待を集めてきた。平成二十九年に明治初めから続く重要な名跡である豊竹呂太夫を襲名した。令和四年には、太夫陣の最高峰である「切語り」に昇格、今や名実ともに義太夫節の神髄を背負うべき立場にある。2017年第47回JXTG音楽賞(邦楽部門)受賞(元ENEOS音楽賞)、2019年大阪市市民表彰など受賞歴多数。
鶴澤清介(つるざわ・せいすけ)
昭和四十八年二代鶴澤道八に入門。同四十九年鶴澤清介と名のり、朝日座において初舞台。時代物から世話物まで幅広い芸域の持ち主。また、新作文楽の作曲にも才能を発揮。 平成二十六年に国立文楽劇場で上演された『かみなり太鼓』、二十八年の同『新編西遊記 GO WEST! 玉うさぎの涙』、現代演劇の第一線で活躍している三谷幸喜が初めて文楽に書き下ろして話題を呼んだ『三谷文楽 其礼成心中』(平成二十四年)の作曲も手がける。2018年日本芸術院賞、2020年紫綬褒章を受章。