2020年12月、翻訳家・演劇評論家の松岡和子さんがシェイクスピア戯曲37作品を完訳しました。完訳は、坪内逍遙訳、小田島雄志訳に次いで日本人3人目、女性としては初の偉業です。この偉業達成から約2年が経とうとしている今、松岡さんはますます精力的にページ(書斎)とステージ(舞台・稽古場)を行ったり来たりしながら、シェイクスピア劇の魅力を発信し続けています。新しい座組みによる舞台・稽古場へ足繁く通い、ちくま文庫のご翻訳も増刷の度に進化を続けています。本講演では、約25年にわたりシェイクスピアの言葉と向き合った日々や、37戯曲を完訳した今思うこと、今後についても存分にお話しいただきます。ウィズ(ポスト)コロナ時代のシェイクスピア劇上演の可能性についても語っていただきます。
日時:10月17日(月)18:30-20:30(予定)
会場:小野記念講堂
講師:松岡和子(翻訳家・演劇評論家)
定員:130人 ※要事前予約・定員を超えた場合は抽選
申込期間:9月9日(金)10:00~9月30日(金)17:00
結果発表:10月10日(月)
参加無料
主催:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
【応募期間は終了しました】
18:30 講演
20:00 休憩
20:10 質疑応答
20:30 終演予定
1942年、旧満州新京(長春)生まれ。東京女子大学英米文学科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家。1993年より28年をかけてシェイクスピア戯曲全37本を翻訳、ちくま文庫『シェイクスピア全集』全33巻が完結した。この業績により、2021年、第58回日本翻訳文化賞、第69回菊池寛賞、第75回毎日出版文化賞〈企画部門〉、2021年度朝日賞、第14回小田島雄志・翻訳戯曲賞特別賞を受賞。2022年、第19回坪内逍遙大賞を受賞。主著に『すべての季節のシェイクスピア』(ちくま文庫)、『深読みシェイクスピア』(新潮文庫)、『「もの」で読む入門シェイクスピア』(ちくま文庫)がある。