盛り上がりをみせる「推し活」ですが、「推し」を応援する行為は実は古くから行われていました。日本の室町期における能や、イギリスのシェイクスピア時代の演劇はパトロンという存在によって大きく発展したという歴史があり、歌舞伎は庶民の熱烈な人気によって支えられ、江戸時代最大の娯楽となりました。
過去から現代にいたるまで、観客からの支援や応援は演劇や映画などの文化にとって非常に重要です。支える人々の存在によってそれぞれのジャンルは隆盛し、優れた文化が生まれてきたのだといえます。
演劇博物館は多岐にわたる「推し活」に関する資料を所蔵しています。本展示では、これらの品々を紹介し、「推し文化」の歴史について紐解いていきたいと思います。「推し文化」について考えることは、観客の歴史を問うことでもあります。それぞれの時代やジャンルにおいてどのような観客が存在し、どのように応援をしたのか。そして今、人々はどのような形で「推し」に向き合っているのか。演者や制作者側を中心とした従来の演劇・映像史においては埋もれてしまう、個々の観客たちの営みやその〈声〉をあぶりだすことが本展示の目的です。
会期:2023年4月24日(月)〜8月6日(日)
開館時間:10:00-17:00(火・金曜日は19:00まで)
休館日:4月29日(土・祝)、5月3日(水・祝)~ 5日(金・祝)、10日(水)、6月7日(水)、21日(水)、7月5日(水)、17日(月・祝)、19日(水)
※日程は都合により変更する場合がありますので、最新情報は当館ホームページをご確認の上ご来場ください。
会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室
入館無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
▼展覧会 information
展示室内で充実した内容のリーフレットを配布中です。
詳細は刊行物のページから。
▼関連イベント
ギャラリートーク
(Museum Week 2023の関連企画として実施)
日時:5月23日(火)17:00-17:30
受付:演劇博物館前(先着15名)
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