坪内逍遙
講演概要
江戸時代の終わりに生を受け、近代日本文化の幕開けを担った坪内逍遙。滝沢馬琴に心酔しながらも、振り切るように小説の近代化へと乗り出し、やがては演劇研究・シェイクスピア作品の完訳、演劇博物館創設へと向かいました。
そんな逍遙への敬愛を込めて、『らんまん』には逍遙をモデルとした登場人物「丈之助」を描きました。逍遙の人生を軸とするからこそ書けたせりふの数々は、視聴者の心に響き、SNSを賑わせ、ドラマでも屈指の人気キャラクターとなりました。
実際に『らんまん』主人公のモデル牧野富太郎と逍遙は植物を介した交流の記録もありました。江戸から昭和へと時代を切り拓き、『新修シェークスピヤ全集』全40巻を完結させ、後世にも出来る限りのものを残そうとした逍遙の人生を、『らんまん』の台詞も紐解きながら振り返ります。
長田氏の講演後、演劇博物館館長・児玉竜一との対談がございます(司会:赤井紀美)
日時:2024年6月14日(金)18:30~20:00(開場18:00)
会場:小野記念講堂
講師:長田育恵
定員:200人
※要事前予約・定員を超えた場合は抽選
参加無料
主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
申込み期間:2024年5月8日(水)10:00~6月3日(月)17:00
結果発表:6月7日(金)
【申込みを締め切りました】
▼ 【講演】
|長田育恵
▼ 【対談】
|長田育恵・児玉竜一(司会:赤井紀美)
長田育恵(おさだ・いくえ)
劇作家・脚本家。東京生まれ。2007年に日本劇作家協会・戯曲セミナーに参加し、翌年より井上ひさし氏に師事。09年、劇団「てがみ座」を旗揚げ。16年に『蜜柑とユウウツ-茨木のり子異聞-』にて鶴屋南北戯曲賞、18年に『砂塵のニケ』、てがみ座『海越えの花たち』『豊饒の海』にて紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した。近年は、劇団四季『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の舞台公演のほか、NHK『流行感冒』『旅屋おかえり』等の映像作品の脚本も執筆。最新作は、2023年放送のNHK連続テレビ小説『らんまん』。