会場:演劇博物館1階六世中村歌右衛門記念特別展示室
入館無料
六世中村歌右衛門(1917~2001)は、中村福助、中村芝翫の名跡を経て、1951年に六世中村歌右衛門を襲名しました。一生涯を通じて古典歌舞伎の継承と発展につとめるとともに、埋もれた古典の復活や新作歌舞伎の創造にも多大な貢献をし、戦後の歌舞伎界の第一人者として数多くの名舞台を生んできました。その美貌と気品は“女形一筋”という言葉がぴたりとはまる、まさに天性の女形役者でした。
今回の展示では、河村家よりご寄贈いただいた貴重な資料を中心に、本朝廿四孝の「八重垣姫」、籠釣瓶花街酔醒の「八ツ橋」、壇浦兜軍記の「阿古屋」、伽羅先代萩の「政岡」など、父五世歌右衛門から継承した役々を中心に、衣裳、小道具、公演資料、その他縁の品々を展示いたします。