縦29.9×横14.2cm
細判錦絵。明和5年(1768)11月江戸市村座「男山弓勢競(おとこやまゆんぜいくらべ)」に取材。文調(生没年不詳)は明和安永期に活躍した浮世絵師で、勝川春章とともに役者似顔絵の創始者としての位置を占める。本図は若女形として人気のあった吾妻藤蔵の舞台姿で、現在まで伝承をみる長唄舞踊「教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)」はこの時が初演であった。裾の描線、投げ頭巾をかむり斜め上方を見る姿に、伸びやかな魅力がある。
縦29.9×横14.2cm
細判錦絵。明和5年(1768)11月江戸市村座「男山弓勢競(おとこやまゆんぜいくらべ)」に取材。文調(生没年不詳)は明和安永期に活躍した浮世絵師で、勝川春章とともに役者似顔絵の創始者としての位置を占める。本図は若女形として人気のあった吾妻藤蔵の舞台姿で、現在まで伝承をみる長唄舞踊「教草吉原雀(おしえぐさよしわらすずめ)」はこの時が初演であった。裾の描線、投げ頭巾をかむり斜め上方を見る姿に、伸びやかな魅力がある。