無声映画上映会「エンパクシネマ」2020を開催致します。上映作品は、コメディ、アニメーション、長編『福寿草』の三本立て。吉屋信子の『花物語』を原作にした『福寿草』は、兄嫁を慕う女学生の幸せな日々が不況と戦争の足音によってかき乱されていく様を描きます。上映は、活動写真弁士の澤登翠氏、山城秀之氏、山内菜々子氏をお迎えし、柳下美恵氏(ピアノ)の生演奏付きでお届けします。サイレント映画時代の名作を貴重なフィルムによる上映会でぜひご堪能ください。
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語り:澤登翠(活動写真弁士)、山城秀之(活動写真弁士)、山内菜々子(活動写真弁士)
音楽:柳下美恵(ピアニスト)
日時:2020年10月9日(金)18:30~20:30(開場 17:50)
会場:早稲田大学小野記念講堂
定員:35人 ※要事前予約・定員を超える場合は抽選
参加無料
【申込みを締め切りました】
主催:早稲田大学演劇博物館、新宿から発信する「国際演劇都市TOKYO」プロジェクト実行委員会
助成: 令和2年度 文化庁 地域と共働した博物館創造活動支援事業
※イベントは広報のため写真・動画撮影を行い後日公開する場合があります。予めご了承のうえお越しください。
※イベントへのお申込みにあたっては、こちら(FAQ)をお読みください。
澤登 翠(活動写真弁士)
法政大学文学部哲学科卒業。故松田春翠門下。日本独特の話芸「活弁」の第一人者として、国内を始め仏、伊、米他海外にも招聘され好評を博している。洋画、現代劇、時代劇とレパートリーも豊富。活弁の継承者としての活動が評価され、これまでに文化庁芸術祭優秀賞、文化庁映画賞他を受賞。無声映画鑑賞会での公演を基盤にフィルムセンターや各地の映画祭での公演、大学他での講座、TV番組のナレーション、朗読とその活動は多岐に亘る。2015年、「文藝春秋」に掲載の「日本を代表する女性120人」に選出、2017年3月には松尾芸能賞特別賞を受賞。周防正行監督最新作映画『カツベン!』では、活動弁士監修を担当した。
山城 秀之(活動写真弁士)
山口県生まれ。1996年ごろより街頭紙芝居屋として新横浜ラーメン博物館などで活動する中、現在の師匠澤登翠の活弁ワークショップに出会い、サイレント映画にセリフや語りを入れる活動写真弁士の存在を知る。2010年、弟子入り。翌年弁士デビュー。現在、無声映画鑑賞会(マツダ映画社主催)を中心に様々な上映会・イベントに出演。
山内 菜々子(活動写真弁士)
栃木県那須塩原市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。在学中に日本映画史の特別授業で師匠澤登翠の活弁と出会う。2010年澤登翠一門に入門。2013年6月、第659回無声映画鑑賞会で活動写真弁士デビュー。現在、無声映画鑑賞会に出演するほか、2017年には地元栃木県の「那須温泉映画祭」にも出演。また、2016年より四谷三丁目の“喫茶茶会記”にて偶数月の第二月曜日に自主上映会「サイレント映画の夜」を開催中。
サイレント映画ピアニスト。武蔵野音楽大学卒業。1995年に朝日新聞主催の『光の生誕 リュミエール!』でデビュー。首都圏を中心に国内、海外の映画館、映画祭で欧米式のピアノ伴奏スタイルで主に活動している。弁士と楽士という日本の伝統的な無声映画の上映形態で活動するマツダ映画社の弁士との共演も多く、エンパクシネマ2018にも出演した。早稲田大学にも縁が深く、初期映画の研究で世界的に評価の高い小松弘教授のフィルムコレクションの上映会(小野記念講堂)や演劇博物館所蔵の無声映画伴奏譜『ヒラノ・コレクション』の研究発表(小野記念講堂)、日本ペンクラブ主催の国際ペン東京大会(大隈講堂)などに参加。映画に寄り添った自然な伴奏を心がけている。