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激動する社会を生きるこどもたちのために、今、演劇という表現に何ができるのか?
発行日:2019年11月2日
発行元:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
仕様:B5 / 全95ページ / カラー64ページ / 日本語
価格:1,200円(税込)
= 目 次 =
ごあいさつ
謝 辞
企画趣旨
用語解説
第1章 博物資料で見る児童演劇の歴史Ⅰ 20世紀前半 お伽芝居の誕生と発展
第2章 博物資料で見る児童演劇の歴史Ⅱ 20世紀後半 戦後児童演劇の広がり
第3章 坪内逍遙の児童劇
第4章 こどもと現代社会
第5章 こどものなかの多様性
第6章 こどもと戦争・災害
第7章 こどもと地域社会
第8章 学校劇・演劇教育
論考篇
21世紀のこどもと演劇の関係に関する一考察/飛田勘文
子どもの権利条約から、もがれた翼、そして子どもシェルターへ/坪井節子
舞台の「子ども」が映すもの/山口宏子
原風景としての家族、戦う女性の物語/蓬莱竜太
文化政策のなかの子ども
――すべての子どもたちのための演劇を可能ならしめるもの?/中山夏織
演劇を通して不条理に出逢うこと
――朗読劇「夏の雲は忘れない」に教育を想う/山名 淳
展示で紹介した演劇作品・活動リスト
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論考篇・執筆者プロフィール(50音順)
坪井 節子(つぼい・せつこ)
弁護士、社会福祉法人カリヨン子どもセンター理事長。1978年3月、早稲田大学第一文学部哲学科卒業。1980年4月、東京弁護士会にて弁護士登録。1984年4月、坪井法律事務所開設。1987年11月から、東京弁護士会子どもの人権救済センター相談員。東京弁護士会子どもの人権と少年法に関する委員会委員など。2004年6月から、NPO 法人カリヨン子どもセンター、2008年3月から、社会福祉法人カリヨン子どもセンター理事長。
中山 夏織(なかやま・かおり)
プロデューサー。翻訳家。NPO法人シアタープ ランニングネットワーク代表理事。桐朋学園芸術短期大学特任教授。明治大学文学部演劇学専攻卒、英国シティ大学院芸術政策経営学部アー トマネジメント修士課程修了、同博士課程中退。アートマネジメント、文化政策、英国演劇等を教えるかたわら、国際的な演劇交流、人材育成 に携わる。主な著書に『演劇と社会 ― 英国演 劇社会史』、主な翻訳に『応用ドラマ』『子どもという観客』。戯曲の翻訳に『カラムとセフィーの物語』『ハンナとハンナ』他。
飛田 勘文(ひだ・のりふみ)
早稲田大学演劇博物館助教。博士(芸術教育学)。イギリスの大学院で児童演劇やドラマ教育、応用演劇に関する理論と実践を学び、帰国後は、主に言語的・社会的・文化的差異があるなかでの芸術によるコミュニティの形成をテーマとする研究を行なっている。また、英語圏の児童演劇の戯曲の翻訳、障がい児対象の参加型演劇の演出、演劇を導入した言語教育や開発教育などの教材開発にも協力。主著:『多文化共生 人が変わる、社会を変える』(共著, 凡人社, 2018)、『小学校英語への専門的アプローチ』(共著, 春風社, 2019)。
蓬莱 竜太(ほうらい・りゅうた)
劇作家、演出家。1976年兵庫県生まれ。舞台芸術学院演劇科本科卒業。1999年、舞台芸術学院の同期だった西條義将と劇団モダンスイマーズを旗揚げ。以降、全公演の作・演出を手がけながら舞台版「世界の中心で、愛をさけぶ」や「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」などの話題作を担当し、注目を浴びる。2009年「まほろば」で第53回岸田國士戯曲賞、2017年「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で第20回鶴屋南北戯曲賞、2019年「消えていくなら朝」で第6回ハヤカワ悲劇喜劇賞受賞。
山口 宏子(やまぐち・ひろこ)
朝日新聞記者。1960年生まれ。1983年朝日新聞社入社。演劇担当の編集委員、文化・メディア社説を担当する論説委員を務め、現在はオピニオン編集部「論座」に所属。2003〜2004年、早稲田大学演劇博物館客員研究員。2009〜2010年、NHK-BS「ミッドナイトステージ館 演劇はいま」の司会。共著に『蜷川幸雄の仕事』(新潮社)。武蔵野美術大学非常勤講師、東京都立総合芸術高校の講師も。
山名 淳(やまな・じゅん)
東京大学大学院教育学研究科・教授。博士(教育学)。広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学後、ベルリン・フンボルト大学への留学を経て、神戸市外国語大学、東京学芸大学、京都大学で教育学・教育哲学を担当。2017年10月より現職。主著に、『災害と厄災の記憶を伝える』(共編著, 勁草書房, 2017年)、『都市とアーキテクチャの教育思想』(単著、勁草書房、2015年)、『「もじゃぺー」に〈しつけ〉を学ぶ』(単著、東京学芸大学出版会、2012年)ほか。