正篇:縦27.0×横20.0㎝
付:縦28.0×横19.5㎝
別巻:縦15.4 ×横27.0㎝
大坂の生薬問屋に生まれ、芝居好きであった吉野五運が、狂言作者の浜松歌国に依頼して編纂した歌舞伎資料の貼込帖である。正篇36、付4、別巻2の計42冊から成り、資料総数は2800にのぼる。五運が3世中村歌右衛門の贔屓であったため、特にその関連資料が充実しているが、17世紀の野郎歌舞伎時代から文政年間に至る資料を含み、この書にのみ伝存する資料もある。上方歌舞伎の資料が網羅的に集められたものは、他に類例がない。