縦23.5×横31.0cm
元禄8年(1695)11月江戸森田座上演。江戸の役割番付は役人替名(配役)を記した小冊子で、興行ごとに版行された。第1丁には、出演役者の名を定紋を添えて一覧にした「紋付(もんづけ)」(紋尽(もんづくし)とも)が付く。19世紀後半になると紋付1丁、役人替名2丁の計3丁が定型化するが、この古い元禄期の資料は未だ形式が固定せず、紋尽も2丁にわたっている。本資料のほか、当館には元禄期森田座の役割番付が6点所蔵されている。なお上方の役割番付は江戸と異なり、冊子ではなく、横長の一枚摺りの形式で定着をみた。