enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

Utagawa Kunisada I Sketches for Chushingura

初世歌川国貞画  忠臣蔵錦絵下絵(しょ せい うた がわ くに さだ が  ちゅう しん ぐら にしき え した え)

 

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縦37.0×横777.0cm

19世紀前期を代表する江戸浮世絵師、初世歌川国貞の筆になる下絵。画題は、歌舞伎のなかでも人気の高い「仮名手本忠臣蔵」である。国貞は別号香蝶楼、師である初世豊国の活躍を引継ぎ、役者絵に秀で一時代を築いた。本資料は巻子仕立てで、大序から十一段目までを10図にまとめ、、それぞれ大判錦絵3枚続き相当の大きさで描く。版をおこす前の肉筆であり、完成前の腹案が知られるのが興味深い。演劇博物館開館にあたり、逍遙と親交のあった江戸文芸の考証家、三村竹清(1876~1953)から寄贈された。