縦133.0×横255.4cm
本紙:縦35.0×横104.0cm
7世市川団十郎(1791~1859)は5世の孫として生まれ、化政期から幕末に至る長期間、江戸歌舞伎を担った名優であった。家の芸として「歌舞伎十八番」を制定し、また能をもとに「勧進帳」を創演するなど、市川家の統領として大きな足跡を残している。書画の揮毫も得意としたが、この屏風は一扇に一句ずつ、1月から6月までの題材を順に詠んだもので、山梨県甲府松坂屋源右衛門家に伝来した。初世の出身地とされる甲府には7世も度々出向いており、逗留先での依頼により揮毫したものであろう。