enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

Manuscript by Sakurada Jisuke I Heike Hyobanki

初世桜田治助自筆台本 『平家評判記』(しょ せい さくら だ じ すけ じ ひつ だい ほん へい け ひょう ばん き)

 

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縦24.6×横17.4cm

寛政1年(1789)9月、江戸中村座上演時の台本。袋綴の半紙本6冊から成り、初世桜田治助(1734~1806)が中心となって纏めた通し狂言の全体が知られる。治助は明和4年(1767)に立作者(一座の筆頭作者)となり、以後安永、天明、寛政と長きにわたり江戸歌舞伎を主導する名作者として活躍した。大らかさと洒落っ気のある作風で、所作事(舞踊)の作詞にも秀でている。作者自筆と認められる数少ない台本のひとつである。