縦19.2×横32.6×高30.9cm
江戸3座の1つ、守田座の場内で使用された手あぶり。背板に「さるわか町 守田座」、両側面に「大々叶」と墨書があり、幕末に浅草猿若町に移転した時期の遺品である。下段の抽斗は灰入れとなっており、すのこの上に手をかざして暖を取る。空調設備がなく、寒暖の影響にさらされていた場内は、冬は寒さが厳しかったと想像される。近世の芝居小屋における備品が残されることは稀であり、貴重である。
縦19.2×横32.6×高30.9cm
江戸3座の1つ、守田座の場内で使用された手あぶり。背板に「さるわか町 守田座」、両側面に「大々叶」と墨書があり、幕末に浅草猿若町に移転した時期の遺品である。下段の抽斗は灰入れとなっており、すのこの上に手をかざして暖を取る。空調設備がなく、寒暖の影響にさらされていた場内は、冬は寒さが厳しかったと想像される。近世の芝居小屋における備品が残されることは稀であり、貴重である。