丈112.8×裄27.5cm
初世吉右衛門(1886~1954)は6世尾上菊五郎と並び、明治後期から戦後にかけ名舞台を繰り広げた人気俳優であった。自他共に認める当り役に加藤清正があり、新作も含め様々な作品で清正を演じ、「清正役者」と称された。この陣羽織は河竹黙阿弥作「増補桃山譚」(地震加藤)で着用したもので、背中に五峯世武の筆で妙法蓮華経陀羅尼品第二十六の一節が墨書されている。当館では吉右衛門が清正役で着用した、3種の陣羽織を保存している。
丈112.8×裄27.5cm
初世吉右衛門(1886~1954)は6世尾上菊五郎と並び、明治後期から戦後にかけ名舞台を繰り広げた人気俳優であった。自他共に認める当り役に加藤清正があり、新作も含め様々な作品で清正を演じ、「清正役者」と称された。この陣羽織は河竹黙阿弥作「増補桃山譚」(地震加藤)で着用したもので、背中に五峯世武の筆で妙法蓮華経陀羅尼品第二十六の一節が墨書されている。当館では吉右衛門が清正役で着用した、3種の陣羽織を保存している。