丈192.0×裄78.0cm
6世中村歌右衛門(1917~2001)は戦後を代表する不世出の名女形であり、戦後歌舞伎界の統率者として活躍を続けた。4回にわたり研究公演「莟会」を主催し、意欲的な新作や復活作品を上演している。「切支丹道成寺」は1959年6月の第3回公演で上演された石川潭月作、平井澄子作曲の和洋合奏による舞踊。時代設定は安土桃山、南蛮好みの異国情緒を感じさせる斬新な衣装デザインとなっている。歌右衛門はこの他、「阿古屋」で愛用した三曲の楽器をはじめ、多数の資料を寄贈している。写真は百合模様の裲襠《28130-3》。