enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 歌舞伎

A pair of Six-fold Byobu with Pictures of Various Backstage Scenes from the Osaka Theatre

大坂芝居風俗画 貼交屏風(おお さか しば い ふう ぞく が はり まぜ びょう ぶ)

 

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縦150.0×横390.0cm

明治初期の大阪における劇場風俗を、舞台や客席、楽屋や舞台裏の様子など様々な角度から描いている。屏風に貼られた全36枚の風俗画のモデルは10世片岡仁左衛門(1851~1895)、絵師は歌川国芳門下と思しき南粋舎芳雪。前近代の面影を残す劇場の様子、江戸と異なる劇場構造や上方独自の呼称などが見られる。画中の人物を髷姿で描くなど、江戸期に仮託して描いたふしもあるが、幕末明治の芝居、そしてそこに集う人々の雰囲気をよく伝えている。