enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 浄瑠璃

Joruri

奈良絵本 「しやうるり」(な ら え ほん じ ょ う る り)

 

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縦31.8×横23.8cm

「浄瑠璃御前物語」は、薬師如来の申し子で矢作(やはぎ)の遊女・浄瑠璃御前と、鞍馬を出て東国へ下る御曹司牛若の、出会いと恋を描いた物語。掲出部分の挿絵は、管絃を催している浄瑠璃御前が、屋形の外で笛を吹く牛若と合奏し、その見事な音色からまだ見ぬ吹き手に興味を抱くという、物語の中でも重要な場面である。奈良絵本は室町後期から江戸前期にかけて、豊かな彩色で人気を呼んだ絵入り写本。