縦22.0×横16.1cm
延宝5年(1677)閏12月以前の刊行と考えられている、古浄瑠璃太夫・山本角太夫の正本。角太夫は大坂出羽座の系統で、京都で独立した後は、愁嘆場面を得意として庶民の人気を呼んだ。掲出図版は劇場正面を描いた挿絵のある表紙見返し部分。櫓に「山本角太夫上るり」等とあるのが見て取れる。京都における角太夫の芸系はやがて途絶えるが、その正本は各地に伝播し、地方の人形浄瑠璃芝居へと受け継がれることとなった。
縦22.0×横16.1cm
延宝5年(1677)閏12月以前の刊行と考えられている、古浄瑠璃太夫・山本角太夫の正本。角太夫は大坂出羽座の系統で、京都で独立した後は、愁嘆場面を得意として庶民の人気を呼んだ。掲出図版は劇場正面を描いた挿絵のある表紙見返し部分。櫓に「山本角太夫上るり」等とあるのが見て取れる。京都における角太夫の芸系はやがて途絶えるが、その正本は各地に伝播し、地方の人形浄瑠璃芝居へと受け継がれることとなった。