enpaku 早稲田大学演劇博物館

日本演劇 — 近世 浄瑠璃

Rangyoku irotake

土佐少掾段物集 「闌曲色竹」(と さ の しょう じょう だん もの しゅう らん ぎょく いろ たけ)

 

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縦22.6×横15.5cm

天和から宝永期にかけて、江戸の浄瑠璃界で人気を博した土佐節の段物集。土佐少掾は、節事を得意とし、多彩な記譜が特徴的な正本や段物集を多く刊行した。「闌曲色竹」の命名は、京都の宇治加賀掾段物集「竹子集」「小竹集」等の、〈竹〉という字を書名に取り入れる方針にあやかったものと思われる。しかし、音曲性を重視するあまり、戯曲の緊密性・統一感を欠いていた土佐節は、やがて江戸に進出してきた義太夫節に対抗できず、衰微していった。