縦21.3×横15.5cm
作品中の一部分を抜き出した本を、稽古本(又は抜本)と呼ぶ。稽古本は、義太夫節の素人稽古者の需要と相俟って、様々な版元から数多く刊行された。掲出資料は、文化8年(1811)4月にいなり境内芝居で上演された「融通大念仏」亀井住家の段の稽古本。文化14年(1817)までに刊行されたと考えられる玉置清七版の版面に、三味線譜が朱で書き込まれている。二世豊澤新左衛門寄贈本(豊澤新左衛門コレクション)のひとつで、表紙見返し等には、「豊澤松吉」と新左衛門の初名がみえる。
縦21.3×横15.5cm
作品中の一部分を抜き出した本を、稽古本(又は抜本)と呼ぶ。稽古本は、義太夫節の素人稽古者の需要と相俟って、様々な版元から数多く刊行された。掲出資料は、文化8年(1811)4月にいなり境内芝居で上演された「融通大念仏」亀井住家の段の稽古本。文化14年(1817)までに刊行されたと考えられる玉置清七版の版面に、三味線譜が朱で書き込まれている。二世豊澤新左衛門寄贈本(豊澤新左衛門コレクション)のひとつで、表紙見返し等には、「豊澤松吉」と新左衛門の初名がみえる。